TEASER++

Yang 2020 · 論文

一行要約 — 打ち切り最小二乗、不変計測量の分離、最大クリークによる内点選択によって99%の外れ値対応にロバストな、初の高速かつ証明可能な3D点群レジストレーションアルゴリズム(T-RO/RSS 2020)。

問題

推定された対応関係(ai,bi)(\mathbf{a}_i, \mathbf{b}_i)から2つの3D点群を位置合わせする問題は、生成モデルbi=sRai+t+oi+ϵi\mathbf{b}_i = s^{\circ}\mathbf{R}^{\circ}\mathbf{a}_i + \mathbf{t}^{\circ} + \mathbf{o}_i + \boldsymbol{\epsilon}_iに従う。ここでoi\mathbf{o}_iは内点ではゼロ、外れ値では任意の値を取る。外れ値がなければHornやArunの閉形式解で解けるが、1つの外れ値があるだけでこれらは破綻し、実際の記述子マッチングは大半が誤りである。ICPは良い初期推定を必要とし、RANSACは外れ値比率が上がると急激に性能が劣化し、それ以前の証明可能な解法はオンライン利用にはあまりに遅すぎた。TEASERは打ち切り最小二乗(TLS)formulationを採用し、外れ値モデルは仮定せず、内点ノイズの有界性ϵiβi\|\boldsymbol{\epsilon}_i\| \le \beta_iのみを仮定する。

mins>0,  RSO(3),  tR3i=1Nmin ⁣(1βi2bisRait2,  cˉ2),\min_{s>0,\;\mathbf{R}\in SO(3),\;\mathbf{t}\in\mathbb{R}^3} \sum_{i=1}^{N} \min\!\left(\frac{1}{\beta_i^2}\big\lVert \mathbf{b}_i - s\mathbf{R}\mathbf{a}_i - \mathbf{t} \big\rVert^2,\; \bar{c}^2\right),

これにより、閾値を超える残差は定数の寄与しかせず、解を引きずることができない — しかしTLS最小化は凸領域上でもNP困難である。

手法とアーキテクチャ

実験結果

SLAMにおける意義

推定された対応関係を用いたレジストレーションはSLAMのあらゆる場所に現れる:LiDARループクロージング、グローバル再位置推定、複数ロボットによる地図統合、物体姿勢推定 — いずれも特徴マッチングがほとんど間違っている状況である。TEASER++は「対応関係の90%以上がゴミである」という状況を、最適性証明付きで解ける設定にした。証明済み・未証明の区別は、ループクロージングパイプラインに理にかなった棄却テストを与える。オープンソースのC++ライブラリはLiDAR SLAMや複数ロボットシステム(例:Kimera-Multi風の地図統合)に広く組み込まれており、SE-SyncやQUASARと並んで証明可能な知覚系の系譜の柱の一つである。

関連ノート