DS-SLAM

Yu 2018 · 論文

一行要約 — SegNetによるセマンティックセグメンテーションと、オプティカルフロー/エピポーラの移動一貫性チェックを組み合わせて動体を除去する、動的環境向けのセマンティック視覚SLAM。ORB-SLAM2上に構築され、密なセマンティックオクトツリーマップを生成する。

問題

数十年にわたる進展にもかかわらず、モバイルロボットSLAMにおいて未解決のままだった2つの問題がある。「動的環境における移動物体をどう扱うか」と「ロボットが周囲の環境を真に理解し、高度なタスクを達成する方法」である。シーンを歩く人物は姿勢推定を破壊する(その特徴が静的世界の仮定に違反するため)。また、純粋に幾何的なマップは高次のタスクに対してセマンティクスを何も提供しない。DS-SLAMはこの両方に対応する。すなわち、動的シーンにおけるロバストな位置推定と、ナビゲーションなどに利用できるセマンティックマップである。

手法とアーキテクチャ

D=P2TFP1X2+Y2D = \frac{\lvert P_2^{T} F P_1 \rvert}{\sqrt{\lVert X \rVert^{2} + \lVert Y \rVert^{2}}}

が予め定めた閾値ε\varepsilonを超える場合、その点は移動していると判定される。

L(nz1:t)=L(nz1:t1)+L(nzt),L(n \mid z_{1:t}) = L(n \mid z_{1:t-1}) + L(n \mid z_t),

ここで、ボクセルnnが時刻ttに占有として観測された場合L(nzt)=τL(n \mid z_t) = \tau、それ以外の場合は0である。確率が閾値を超えたボクセルのみが保持されるため、一時的な(動的な)ボクセルはマップの中で安定化しない。

実験結果

SLAMにおける意義

古典的SLAMは静的世界を仮定しており、シーンを歩く人物はトラッキングを著しく破壊しうる——TUM RGB-Dの動的シーケンスはまさにこれを露呈させるために存在する。DS-SLAMは、同時期のDynaSLAMとともに、この問題への代表的な解答の一つである。すなわち、ORB-SLAM2のバックボーン内でセグメンテーションネットワークと幾何一貫性チェックを融合するというものである。この「セマンティック事前情報+動き検出」というレシピは動的環境SLAMの標準的なベースライン設計として確立され、そのセマンティックオクトツリー出力は、位置推定だけでなく高次タスクのために構築されるマップを先取りしていた。

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