DM-VIO

von Stumberg 2022 · 論文

一行要約 — 2つの新しい手法 — 遅延マージナリゼーションとIMU初期化のためのポーズグラフバンドル調整(PGBA) — に基づく直接法(DSOベース)の単眼VIOであり、単一のカメラとIMUだけでステレオ慣性システムをも上回る性能を示す。

問題

マージナリゼーションはスライディングウィンドウ型VIOをリアルタイムに保つが、「それは容易に元に戻すことができず、接続された変数の線形化点は固定されなければならない」(初期推定ヤコビアン、First-Estimates Jacobians)。これは特に単眼VIOで問題となる。なぜなら、最初のキーフレームがマージナリゼーションされた瞬間にスケールがマージナリゼーション事前分布に結びつけられるにもかかわらず、スケールは(車でよく見られる)等速運動下では観測不能であるため、その後も大きく変化しうるからである。従来のシステムは、視覚のみの推定と別個のIMU初期化を行う(測光の不確実性を失う)か、VI-DSOのように任意のスケールで即座に初期化し、情報を失う動的マージナリゼーションを用いるかのいずれかであった。DM-VIOは、初期化器で視覚の不確実性を完全に捉える方法、それを主システムへ引き継ぐ方法、スケールが変化した際に事前分布の整合性を保つ方法という3つの問いに、単一の仕組みで答える。

手法とアーキテクチャ

中核は、すべてのアクティブなキーフレームに対する視覚慣性バンドル調整であり、Levenberg-Marquardt法で最小化される(測光部分はDSOからSIMD高速化され、その他の因子はGTSAMで処理される):

E(s)=W(ephoto)Ephoto+Eimu+EpriorE(\mathbf{s}) = W(e_{\text{photo}}) \cdot E_{\text{photo}} + E_{\text{imu}} + E_{\text{prior}}

実験結果

EuRoC、TUM-VI、4Seasons(ドローン、ハンドヘルド、車載)で評価; EuRoCの各系列で10回、それ以外は5回、2013年製MacBook Pro(i7 2.3 GHz、GPUなし)上でリアルタイムモードで実行。

SLAMにおける意義

DM-VIOは、直接法と特徴ベースのVIOとのギャップを埋めた: よく設計されたマージナリゼーションと初期化戦略を持つ単眼測光システムは、特徴ベースのステレオ慣性パイプラインを上回ることができる。これはTUM直接法系譜(DSO → VI-DSO → DM-VIO)の集大成であり、マージナリゼーションの整合性問題(FEJ、観測不能なスケール)が実際にどのように現れ、どのように緩和されるかを学ぶためのシステムである。遅延マージナリゼーションは汎用的な道具である: 論文自体が、地図再利用のためのキーフレーム再活性化や、長期的なループ閉じ込みのためのPGBAを提案している。

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