S-PTAM

Pire 2017 · 論文

一行要約 — S-PTAMはPTAMの並列トラッキング・アンド・マッピング(parallel tracking-and-mapping)パラダイムをステレオカメラに拡張し、ベースラインからのメトリックスケールと外観ベースのループ閉じ込みを備えた、完全でリアルタイムなROS公開済みステレオSLAMシステムを実現した。

問題

単眼SLAMは、ブートストラップ問題(遅延を伴う、繊細なマップ初期化)、スケールの不定性とスケールドリフト、動的物体や高速な動きに対する脆弱性に悩まされる。ステレオはこれらすべてを解決する。単一のステレオビューから深度を三角測量することで、点は低い不確かさで、遅延なく初期化され、かつ実スケールを回復できる。これは「周囲のワークスペースとインタラクトする必要があるロボットにとって不可欠」である。欠けていたのは、屋内、屋外、動的物体、変化する照明、大きなループに対して頑健で、成熟した、リアルタイムの特徴点ベースのステレオSLAMであり、しかもロボティクス研究室が実際にROSを通じて展開できるものだった。S-PTAMはそのギャップを埋める。

手法とアーキテクチャ

トラッキングローカルマッピングループクロージングの3スレッドがマップを共有する。グローバルフレームは最初のカメラ位置に設定され、初期マップは最初のステレオペアから三角測量される(ブートストラップなし)。

実験結果

KITTI(00–10)および屋内Level 7 S-Blockデータセットで、i7 @ 2.8 GHzと16GB RAMを搭載したラップトップにて実験した。

SLAMにおける意義

S-PTAMはPTAM時代と現代のステレオSLAMをつなぐ橋である。トラッキング/マッピングの分解がステレオと大規模な屋外軌道にきれいにスケールすることを示し、ロボティクス研究室がROSを通じて展開できる、ループクロージングを備えた最初期の完全なオープンソースステレオSLAMシステムの一つだった。ORB-SLAM2が支配的な特徴点ベースの参照実装になる前は、地上ロボットの共通ベースラインとして使われ、トラッキングスレッドでの即時点生成や安全ウィンドウによるループ補正といった詳細は今なお有用なエンジニアリング上の教訓として残っている。

関連ノート