R3LIVE++

Lin 2023 · 論文

一行要約 — R3LIVE++はR3LIVEを単純なRGB彩色からオンザフライの輝度マップ再構成へと発展させ、カメラのフォトメトリックキャリブレーションとオンラインの露出時間推定を追加することで、マッピングの忠実度と状態推定精度の双方を改善する。

問題

R3LIVEはマップ点に生のRGB値を格納するが、ピクセルの明るさはシーンの性質そのものではなく、シーンの輝度がカメラの非線形応答関数、レンズの周辺減光、そしてそのフレームで自動露出が選んだ露出時間を通してフィルタされたものである。このパイプラインを無視すると、格納された色は視点や時間によって不整合になり、フォトメトリック残差に系統的な誤差を注入してしまう。R3LIVE++は撮像パイプラインを明示的にモデル化することで、デバイス依存のRGBではなく、物理量である輝度をマップに格納する。

手法とアーキテクチャ

R3LIVEと同じ2サブシステムのESIKFアーキテクチャ — FAST-LIO方式のLIOがマップの幾何構造を構築し、直接法のVIOがそれらの点の輝度を復元する — だが、視覚側は物理的にモデル化されている。

Ii(ρ)=fi(τV(ρ)γi),\mathbf{I}_i(\boldsymbol{\rho}) = \mathbf{f}_i\big(\tau\, V(\boldsymbol{\rho})\, \boldsymbol{\gamma}_i\big),

であり、γi\boldsymbol{\gamma}_i はその点のシーン輝度、V(ρ)[0,1]V(\boldsymbol{\rho}) \in [0,1] はピクセル単位の周辺減光係数、τ\tau は露出時間、fi()\mathbf{f}_i(\cdot) はそのチャンネルの非線形カメラ応答関数(CRF)である。CRFと周辺減光はオフラインでキャリブレーションされ、これを反転することで観測ピクセルから輝度が得られる: γi=fi1(Ii(ρ))/(τV(ρ))\boldsymbol{\gamma}_i = \mathbf{f}_i^{-1}(\mathbf{I}_i(\boldsymbol{\rho})) \,/\, (\tau V(\boldsymbol{\rho}))。一定の照明とランバート反射の下では、輝度はカメラ姿勢に対して不変である — これがまさに自己運動推定を駆動できる理由である。

rc(xˇk,Gps,γs)=Φsγs,Φs=ϵˇkΓk(ρˇsk),\mathbf{r}_c(\check{\mathbf{x}}_k, {^G}\mathbf{p}_s, \boldsymbol{\gamma}_s) = \boldsymbol{\Phi}_s - \boldsymbol{\gamma}_s, \qquad \boldsymbol{\Phi}_s = \check{\epsilon}_k\, \boldsymbol{\Gamma}_k(\check{\boldsymbol{\rho}}_{s_k}),

マップ点に格納された輝度 γs\boldsymbol{\gamma}_s を、その投影位置で観測された輝度 Φs\boldsymbol{\Phi}_s と比較する。Φs\boldsymbol{\Phi}_sϵ\epsilon に依存するため、残差ヤコビアンには露出に関する非ゼロの項があり — 姿勢を追跡する同じ更新が露出も推定する。

実験結果

SLAMにおける意義

R3LIVE++は、SLAMとフォトリアリスティックな再構成の融合における早期の実用的な一歩である。見た目を装飾ではなく校正済みの物理的測定として扱い、リアルタイムLVI推定器の内部で輝度場的な発想(NeRF、Gaussian splatting)を先取りしている。そのフォトメトリックキャリブレーションとオンライン露出推定は、後のFAST-LIVO2のような直接法LVIシステムに引き継がれた。成果物が軌跡だけでなく高忠実度の彩色マップである場合に手を伸ばすべき手法である。

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